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ふくおかエコ認証1511292・22011675>(栽培期間中無農薬)を全ほ場で取得
 通年除草剤・農薬を使わず、リンゴガイで田の草を取り、控え目に有機肥料を施し、稲苗の植付け間隔を30cmとした疎植栽培で、病害虫の発生を防いでいます。
 おかげさまで2017年開催の、第一回九州のお米コンクール個人チャレンジ部門で「にこまる」が特別賞を受賞し、お米の味を機械測定した食味析値は82点(にこまる)となりました。2018年から食味値は、にこまる78〜84点でおいしさが維持されています。ぜひお客様の声をお読み下さい。

「リンゴガイ農法」で栽培
 リンゴガイ農法では、田植え直後に水張りをゼロにしてリンゴガイを眠らせます。その後、乾いて雑草の発芽が始まったら、稲苗の先端が隠れるまで水深を上げます。一昼夜ほどで活動を開始したリンゴガイに雑草の芽を食べさせます。雑草の芽を食べつくし、稲苗を食べ始めると、食べかすの稲苗先端葉が水面に浮かび始めます。再び水を落としてリンゴガイの動きを止めます。数回繰り返したら通常の浅水管理で、株元が固くなった稲よりも、生えてくる雑草を好んで食べるようになるので、除草剤散布の必要はなくなります。これがリンゴガイ農法のあらましです。

 私が取り組んできた米作りは、2012年に化成慣行栽培で始まり、2016年リンゴガイ農法による無農薬有機栽培を実現し、2018年から福岡エコ農産物認証を取得し、現在は全てのほ場が農薬・化成肥料不使用になっています。

田野のおいしいお米は、こだわりの栽培・貯蔵・精米が特徴
『薬剤を使わない種子消毒』
薬剤を使わない温湯種子消毒後は,5月初めに浸種,催芽,播種を行い、6月中旬に田植えを行います。
『除草剤不使用』
リンゴガイに雑草を食べさせるので除草剤を使いません。化成慣行栽培では除草剤絵ので草を枯らしてしまうので、リンゴガイは稲の苗を食べるしかないのです。リンゴガイ農法は除草剤を使わないのがスタートです。
『疎植栽培で農薬不使用』
農薬を使わないで栽培するには「疎植」が不可欠です。田植えの際に苗の間隔を30センチ間隔で植え付けています。これで根はりが良くなり丈夫になります。イネ株の間を風が抜け,陽が差し込むので病害虫の発生と拡がりを防ぎます。
30センチ間隔の疎植栽培は、「尺角植え」と言われましたが、密植・多肥料栽培で収量上げる方法に駆逐されました。
『ひかえめな有機肥料』
微生物で発酵させた有機肥料を控え目に施しています。たんぱく質の含有率を低く抑え食味を良くするために収穫量を増やす事を考えません。健康な稲が生長し稲穂を付けて実らせるのに必要最小限の肥料を元肥と追肥で施しています。
『稲刈り・乾燥』

適切な稲刈り時期に刈り取り、遠赤外線乾乾燥機で低温乾燥します。
『籾で保存』
乾燥した籾は、高床式の米蔵で「籾」のまま保存しています。固く厚い籾殻で覆われた米粒は、新米の状態を長く保ち、変質もしません。注文後に籾すり(籾殻を外し、玄米にする)、精米を行ないます。
籾摺りした玄米は体積が半分ほどになるので、農協や米穀商は玄米で保管流通させています。しかし冷蔵庫で保存しても籾のように「新米に近い」状態を維持するのは難しいようです。
『自家精米』
注文後にインペラ振動籾すり機で「籾すり」を行うので、高品質で新鮮で玄米の仕上がりとなります。すりたての新鮮な玄米をぜひお試しください。精米は、熟練職人手作りの丸七製作所製石抜き精米機で超低温精米を行います。精米度は3分、5分、7分、白米と加減できます。もちろん混じり気なしの農薬不使用「新鮮米ぬか」もあります。


「夢つくし」「にこまる」「イセヒカリ」「ミドリ米」「もち米」の順に収穫・販売されています。
2017年に開催された第1回九州のお米食味コンクールでは、44銘柄、計1671検体が出品されました。その内訳は、ヒノヒカリ1022検体、コシヒカリ119検体、夢つくし106検体、にこまる105検体、元気つくし38検体、でした。
第1回九州のお米食味コンクール個人総合部門の上位17検体が『にこまる』でした。次いで『コシヒカリ』5検体、『ヒノヒカリ』3検体、『元気つくし』1検体、『ひとめぼれ』1検体という状況でした。やはり暖かい九州に合ったにこまるが農家にも人気があり、おいしさも評価されているものと思われます。一方古くから九州で栽培されてきた『ヒノヒカリ』はにこまるや元気つくしに追い越されつつあるようです。

夢つくし (遠赤乾燥) 9月末〜2月
夢つくしの名前の由来は、「夢」には将来の夢や希望を、「つくし」には北部九州の古い地名である筑紫の国の意と、誠意をつくす、親切をつくすという意味をこめて付けられました。
平成6年にデビューした「夢つくし」は、6年間の研究の成果が実を結んだ福岡の新しいお米です。おいしさで定評のあるコシヒカリを父に、丈夫で栽培しやすい特性を持つキヌヒカリを母に、両方のいいところだけを受け継いで生まれました。
光沢と粘りがあり、淡白な味も高い評価を受けています。福岡県民だけのおいしいブランド米として、永いこと県外栽培を禁止してきたので知名度はありませんが、地元では最も愛されています。

イセヒカリ 10月中旬〜
イセヒカリは伊勢神宮の神田でコシヒカリの突然変異で誕生した水稲うるち米で、小粒でありながら比較的粒が長く、しっかりした硬質米です。 味に主張がなく、コシヒカリに似たあっさりとした食味で食べ応えがある食感が特徴です。

にこまる 10月中旬〜       
「にこまる」の名は、笑顔がこぼれるほどおいしい品種で、丸々とした粒張りのよさを表現した名称です。「にこまる」は、九州のブランド米「ヒノヒカリ」に代わりうる品種として、おいしさ、品質、収量の3拍子揃った米を目標に開発された品種です。

母親は近畿・中国地域の6府県で奨励品種になり、急速に普及が進んでいるおいしい早生(わせ)のお米「きぬむすめ」、父親には倒れにくく品質の良い 「北陸174号」(熊本県で普及している「いただき」の兄弟)の交配組み合わせから育成されました。両親ともに「コシヒカリ」の血を引くおいしい系統で、 「にこまる」はその両親の良いところを受け継いだ品種です。

1996年(平成8年)- 九州沖縄農業研究センターで「きぬむすめ」と「北陸174号」を交配・育種
2002年(平成14年)- 「西海250号」奨励品種決定調査開始。
2002年1月、長崎県において「西海250号」を奨励品種に決定。
2002年9月、農林水産省において「にこまる」と命名。
年々美味しさが評価されコンクールの受賞数も増加しています。コシヒカリに負けない美味しさが注目されています。

古代米(ミドリ黐) 11月初め〜
 栄養分を守るため、精米はせず、玄米のまま食べます。白米8に対して、緑米玄米2の割合が基本です。
緑米と白米の分量は、お好みで調整してください。みどり米が多いほど、モチモチ・プチプチとした食感になります。
  甘い香りがあり、噛むほどに香ばしさが広がり、プチプチ・もちもちとした食感が味わえます。冷めてもおいしさがそのままで、彩りもきれいなのでおにぎりやお弁当にも最適です。種皮の部分の緑色系色素は、葉緑素(クロロフィル)です。
 
もち米 (ヒヨクモチ)12月初め〜
ねばりの強さは抜群です。餅つき機で手軽に新鮮な餅が作れるので、人気上昇中です。

1971年に福岡県にて育成、誕生しました。ヒヨクモチの「ヒヨク」は、九州の平坦な肥沃地帯という意味です。主に九州で生産されています。炊いても硬くなりにくいのが特徴で、きめが細かく粘りのある食感が特徴です。

向いている料理に、のしもち・お赤飯・おこわ・ちまき・大福などがあります。

田野のおいしいお米は、高い食味値とほどよい粘りが特徴
お米の食味
米の食味には品種の影響が強くありますが、産地、気象、栽培方法も影響を与えるほか、収穫後の乾燥・調製、貯蔵、精米、炊飯などによっても影響されます。

遠赤外線分析機で、「アミロース」「タンパク鴛」「水分」「脂肪酸度(玄米)」の4つの成分を測定し、食味方程式により食味値を出します。
・食味値は、1OO点満点で表し、数値が高いほど美味しいお米になります
・最近の良食味品種の増加や美味しい米作りの努力により、日本産では、60〜65点が標準になっています
・食味を向上させて、70〜80%の人が美味しいと認める、70点以上の良質米作りを目標にしています

2019年産にこまるの食味値84点、夢つくしの食味値76点   
たんぱく質の含有量の多い米は、栄養的には好ましいと考えられますが、食味の観点からはあまり良い影響を及ぼしません。たんぱく質の含有量の多い米は炊飯時の吸水を阻害し、硬くて、粘りの少ないものとなり、食味は低下するといわれています。食味を向上させるためには、たんぱく質の含有率を低く抑えることが大切と考えられ、品種をはじめ、土壌・施肥といった栽培条件や登熟期間の温度などさまざまな要因により変動します。

お米の粘り
うるち米のでん粉は、2割のアミロース(硬さの成分)と8割のアミロペクテン(粘りと軟らかさの成分)でできています。お米の粘りと硬さは、この2種類のでん粉の構成割合に左右されます。もち米の でん粉はアミロペクチン100%で構成されており、アミロペクチンが多い(アミロースの少ない)お米は、粘りがあり、一方、アミロースが多いお米は硬く、 パサパサしていると言われています。
アミロースの含有率は、品種による影響が最も大きく、一般的には17〜23%程度の範囲に分布しています。
食味評価の最も良い新潟産コシヒカリは、アミロースの割合が16〜17%位であり、バサパサして硬くてまずいお米は、22〜23%位になります。登熟期間の温度によっても影響をうけ、期間中の積算温度が低いほどアミロース含有率は高まると言われています。

 

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