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コロナの時代の僕(初版)

  • 1,430円(税込)
パオロ・ジョルダーノ「コロナの時代の僕ら」(早川書房)

以下引用:毎日新聞 藤原章生より
 ウイルスは、環境破壊が生んだ多くの難民の一部だ。・・新しい微生物が人間を探すのではなく、僕らのほうが彼らを巣から引っ張り出している。ウイルスを引っ張り出したのは、野生動物と人間の接触であり、その一因に、ますます頻繁になっている豪雨と干ばつの激しく交互する異常気象があり、その原因は温暖化による気候変動だ、という。
 ・・・コロナ禍が去った後、何を捨て、何を残すのか。私たち一人一人が未来のあり方を考えなければならない、とジョルダーノさんは説く。そして、こう問う。<すべてが終わった時、本当に僕たちは以前とまったく同じ世界を再現したいのだろうか>と。引用:毎日新聞 藤原章生より

 書き出しにこんな記述がある。新型コロナは<こんなにも短期間のうちに世界的流行を果たした最初の新型ウイルスなのだ><無遠慮な性格ゆえに、僕たちが以前から知識としては知っていながら、その規模をなかなか実感できずにいた、ひとつの現実をはっきりとこちらに見せつけている。すなわち、僕たちのひとりひとりを――たとえどこにいようとも――互いに結びつける層(レベル)が今やどれだけたくさんあり、僕たちが生きるこの世界がいかに複雑であり、社会に政治、経済はもちろん、個人間の関係と心理にいたるまで、世界を構成する各要素の論理がいずれもいかに複雑かという現実だ>
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